少し前にTradosのキャンペーンについて書いたときにGoogle検索経由でのアクセスがあったのでそんな方々のために情報をまとめてみることにしよう。

Tradosって最初は本当にわかりにくいんです。

1.Tradosってそもそも何?

より速くよりスマートに翻訳しながら、統一感のあるブランド展開を実現します。 SDL Trados Studioは、翻訳プロジェクトおよび企業用語集の編集、レビュー、管理を行う言語サービス部門向けの包括的な翻訳環境を提供します。 世界中の20万人を超えるプロの翻訳者が信頼するソフトウェアで、世界トップクラスのローカライズコンテンツを提供し、グローバル市場での販売やマーケ ティング活動をサポートします。

SDLのサイトから引用しましたが、もっと簡単に言うと・・・
「翻訳メモリー」と呼ばれるツールの”デファクトスタンダード”
それが「Trados」なのである。
と、言っても「翻訳メモリーって何?美味しいの?」という声が聞こえてきそうなので簡単に説明しよう。

・マニュアルなどのように同じ表現や似た表現が使われる翻訳作業に使われる。

・翻訳メモリーを使って翻訳作業を行うと原文と訳文のデータが蓄積される。

・既に翻訳した原文とマッチするものがあれば、訳文をサジェストしてくれる。

・完全に一致していなくても、部分的に一致している原文があれば○○%一致とサジェストしてくれる。

・翻訳対象ごとにデータベースを使い分けることが可能。分野によって使い分けることが可能。

などのメリットがある。


2.翻訳ソフトとは違うの?

違います!


Google翻訳やエキサイト翻訳、もしくは有料の翻訳ソフトのように原文を入れて、翻訳ボタンをクリックすれば訳文ができるというツールではありません。
日本語⇔英語の場合は言語の相性がかなり悪いので、仕事で翻訳ソフトを使う人はほとんどいないハズ、、、ですよね!?

過去の翻訳資産を流用するというのが最大の目的となります。


3.価格はいくらぐらいするの?

SDL Trados Studio 2015 Professional(シングルユーザー)

新規購入¥360,000

「翻訳、プロジェクト管理、レビューの機能が新たに追加されたことにより、翻訳の生産性が向上します。」


SDL Trados Studio 2015 Freelance

新規購入¥100,000

「統合された1つの翻訳メモリソフトウェアアプリケーションでより速くより質の高い翻訳を実現できます。」



企業等で使えるバージョンが36万円、フリーランス向けが10万円となっており非常に高価ですよね。

なおフリーランス向けのバージョンはWindowsドメイン環境では使用できない等の仕様の違いがあります。

11月30日(月)までならフリーランス向けのバージョンがキャンペーン中で20%引きで購入できます。

購入前に十分に検討することがオススメです。
正直なところ直観的に使えるツールではないので向き不向きがあります。

動画を見てもらうのが一番わかりやすいのでちょっとでも気になった人はチュートリアルを是非チェックしていただきたい。

Tradosの使用経験が問われることは実務翻訳の分野では多々あるので実務翻訳を目指すのであれば是非一度リサーチしてみる価値はあるだろう。

求人サイトで翻訳の仕事を探す時はTrados経験を問われることが多々あります。
またフリーランスの仕事でもTrados指定案件がかなり存在しています。

専門知識×語学力×ITツールスキル

このセットで自分はノマドワーカーを目指します!